せたログ

主に自転車の旅について,不定期投稿します

GW東北一人旅day06

2019年5月1日。

令和最初の朝は本州最北端の大間岬で迎えた。

これから東北旅の後半戦がはじまる。

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写真奥の小島に建っているのは大間埼灯台

南下開始

朝は民宿で朝食をいただき9時頃にゆっくり出発。

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まだ朝なのに大間岬にはちらほら人出があって、賑わっていた。

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本州最北端の地を制したので、次は本州最東端の地「トドヶ崎」へ向けて南下する。

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たくさんのウミネコたちに見送られてペダルを回し始める。

イカスミラーメン

民宿に泊まると楽だし飯はおいしい。だけど朝食の時間は決まっているから日の出前の出発は叶わず、距離が稼げなくなる。

その日その日で何に重きを置くか。走行距離なのか、うまい飯なのか、心安らぐひとときなのか。全ての選択は何かとのトレードオフになる。

今日、昨日までのように距離が稼げないのは民宿を予約した時点で決まっていた。

だけどそれでいい。全ての選択は全て自分自身の手の中にあり、誰にも邪魔されることはない。

一人旅は自由なのだ。

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下北半島の海岸沿いの道を南下してゆく。大畑町を経由して恐山へ行ければ今日は十分だ。

今日も雨がぱらぱらと降っている。ここまで、この旅の日程の半分以上は雨だ。

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気晴らしにすれ違うライダーさんへ”ヤエー”してみることにした。

手を振り返してくれると少し楽しい。

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国道沿いに立派なアーチ橋の遺構があった。

建設途中のまま放棄された幻の路線「大間鉄道」の一部だ。

ここの他にも大間鉄道の遺構は点在しているらしい。

そのまま大畑町まで南下し、コインランドリーを探した。

もうお昼時だったので、洗濯を待っている間地元の方に声をかけておすすめのお店を紹介してもらった。

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「美奈美食堂」をというお店の「いかすみラーメン」をいただく。

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麺にはイカスミが練り込んであり、真っ黒。

見た目のインパクトは強いが、とても食べやすくて美味だった。

注文したのはいかすみラーメンだけだったが、タコのからしあえもサービスしてくれた。大将ありがとう。

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令和始動のニュースが流れる中、自転車乗りだという店員さんとひとしきりお喋りして、再びサドルを跨いだ。

恐山へ

小雨が降り続く中、大畑町をあとにし県道4号線を走る。

このあとの目的地である日本三大霊場・恐山は外輪山に囲まれているため、標高450m程度の峠を越えなければならない。

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やはり、雪が積もっていた。県道4号線の峠を越えると硫黄の香りがしてくる。

小雨は降ったりやんだりしているが、雲は相変わらず低く垂れこめている。

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道路と並走する川は黄色く、硫黄の匂いは一層強くなり独特の雰囲気。

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恐山は三途の川の向こう側。ここから先は”あの世”だ。

チケットを購入し、中へ進む。

聞き覚えのある声がした。昨日竜泊ラインと竜飛崎で出会ったおじさんだった。

「どこかであうかとおもってたよ」と言われたが、まさか本当に再会するとは。

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天気も相まって、物凄く重い空気の中を散策した(快晴だったらこんな物々しい雰囲気を感じることはできなかったはず)。

恐山は広く、至る所に仏像が鎮座し、石が積まれ、硫黄が噴出し、かざぐるまが回っていた。

かざぐるまは亡くなった子供の霊が淋しくないように供えるのだとか。

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かざぐるまがカラカラと音をたてて回り、宇曽利湖のある極楽浜からは東日本大震災で亡くなった方々を追悼する鎮魂の鐘が静かに響いていた。

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”あの世”という言葉に似つかわしい風景。私も死んだらここへ来るのだろうか。

今日の極楽浜-宇曽利湖はこんな暗い色をしているが、晴れの日であれば鮮やかなエメラルドグリーンとなるそうだ。極楽と地獄は実は同じ場所にあって、見え方が違うだけなのかもしれない。

そんなことを考えていたら雨脚が強まってきたので、軒下であまやどり。

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雨脚が弱まるのを待って、恐山をあとにした。

CAMP

雨は止む気配がない。

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濡れてしまったが連日の民宿はお財布へのダメージが大きいし、走行距離も稼げなくなので今日はキャンプ場へ行こう。

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再び外輪山を越えると、むつ市街が見えた。雨で空が見えないので分からないが、そろそろ太陽が沈みはじめる頃だろう。

むつ矢立温泉キャンプ場へ到着。

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サイトは桜が満開。きれいだけど、芝の足場は濡れてじゅかじゅか。他のキャンパーさんもいたので諦めてテントを設営した。

キャンプ場併設温泉の熱い湯に浸かって疲れを癒した。

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山中にお店はなかったので、飯は大畑町を出るときにあからじめ買いだしておいたものを貪った。

雨の音を聞きながら、テントの中で眠りについた。

7日目へつづく。