せたログ

主に自転車の旅について,不定期投稿します

GW東北一人旅day08

2019年5月3日

AM 5:30 コンクリートの上で目を覚ました。

少し寝坊してしまった。疲れが溜まってきているのを感じる東北ツーリング8日目の朝。

青森県岩手県

朝から鼻血が止まらない。過労だろうか。

f:id:seita_rid:20210224212551j:plain

道の駅向かいのファミマイートインで朝食をとる。今朝はなんだかずっと胸焼けがしている。

何か食べるたびに食道のあたりがあつくなり、気持ち悪い。

弱音を吐いてもいられないので、コーヒーをぐいっと飲み(体調が悪い時に飲むな)イートインをあとにする。

f:id:seita_rid:20210224213020j:plain

走り出すとすぐに岩手県に入った。

早朝は具合が悪かったが、走り出すと持ち直してきた。よしよし。

f:id:seita_rid:20210224213730j:plain

300km越えの青看板はなかなか見ない気がする。

青看板長距離選手権(非公式?)のサイトを見るに国内第2位くらいの猛者なのではないだろうか。

kiri.road.jp

アップダウン激しい道を走って「道の駅のだ」に到着。

旅の前半、日本海側は寒かったが、太平洋側にきてからは初夏のような陽気。

f:id:seita_rid:20210224214703j:plain

暑いので塩ソフトと、腹が減ったので串餅くるみみそつきをぺろり。

バザーをやっていたようで、祭りの日のように人が多かった。

小腹を満たしたところで、そのまま南下を続けレストハウスうしおへ磯ラーメンを食べにゆく。

f:id:seita_rid:20210224215124j:plain

11時少し前についていちばんのり。開店まで少し待ち、海が見える最奥の席へ。

f:id:seita_rid:20210224215210j:plain

f:id:seita_rid:20210224220024j:plain

しおのかおりがするラーメンだった。

f:id:seita_rid:20210224220047j:plain

窓からは開通したばかりの三陸鉄道も見れた。

腹を満たして出発しようと準備していると、年輩のサイクリストに声をかけられた。

かめさんチームと称して24時間でゆっくり300kmくらい走っているという。

ひとしきり話し終えると、「がんばって。補給食にしな」と青森のほたてをくれた。

f:id:seita_rid:20210224220456j:plain

ありがたい。

爪痕

美しい海が広がっている。

今は美しいだけに見える海が、自然の猛威を振るったのはまだ記憶に新しい。

f:id:seita_rid:20210224221938j:plain

海が見える同じ場所に立ち、ファインダー越しに切り取る範囲を変えてみると、そこにはまだ土嚢が並んでいる。

f:id:seita_rid:20210224221943j:plain

震災のニュースが流れなくなって久しいが、「まだ終わっていないのだ」と感じさせる風景が視界の端々にある。

f:id:seita_rid:20210224221947j:plain

写真は津波で破壊された震災遺構 明戸海岸防潮堤

三陸海岸

アップダウンの激しい道。100-200mの上り下りが続く。

汗をかきながら坂を登ると

f:id:seita_rid:20210224221113j:plain

絶景が顔を覗かせる。

遥か眼下に広がっていた海は

f:id:seita_rid:20210224221435j:plain

気づけば目の前にある。

f:id:seita_rid:20210224221533j:plain

三陸海岸を満喫すべく「北山崎」と「鵜の巣断崖」へ立ち寄った。

f:id:seita_rid:20210224223227j:plain

f:id:seita_rid:20210224223243j:plain

どこまでも続く断崖は壮観で、自分の存在がとても小さく感じられた。

宮古

坂道が続く。

f:id:seita_rid:20210224224027j:plain

アップダウンが繰り返される度に「過去の津波浸水区間」という看板が現れる。

こんな高さまで津波がきたのか、と驚かされる。

f:id:seita_rid:20210224224403j:plain

今日も陽が傾いてきたので温泉へ急ぐ。

本日の温泉は「グリーンピア三陸みやこ」

大きな旅館の立ち寄り湯を楽しんだ。

f:id:seita_rid:20210224224436j:plain

温泉の施設内にも震災メッセージなどがたくさんあった。

時間が経っても記憶から薄れて、忘れしまってはならないのだと思う。

f:id:seita_rid:20210224224454j:plain

広い駐車場の一角には商店や事務所などを複合した仮設の建物が建っていた。

f:id:seita_rid:20210224224509j:plain

日没まで走り、道の駅たろうへ。

夕食は道の駅に隣接していた食堂の親子丼をいただいた。

綺麗で、スマホの充電スポットのある良い道の駅だった。

例の如く隅っこにテントを張って就寝。

明日は本州最東端・トドが崎を目指す。

9日目へつづく

GW東北一人旅day07

2019年5月2日

朝は3時半に起床。今日から太平洋側の南下が始まる。

f:id:seita_rid:20210222170320j:plain

尻屋崎へ

テントの中で朝食をとり、早朝5時には出発した。

むつの街を抜け、東から昇る太陽に向かって走ってゆく。

f:id:seita_rid:20210222170429j:plain

まずは尻屋崎をめざす。

昨日とうってかわって、とてもいい天気だ。

f:id:seita_rid:20210222170829j:plain

下北半島はなんだか北海道と風景が似ている。

f:id:seita_rid:20210222170825j:plain

さくっと30kmほど走り、尻屋崎ビジターハウスへたどり着いた。

ビジターハウスより先は入場時間が決まっておりゲート管理されている。

7:00のゲートオープン前に到着してしまった。

補給食のどらやきをたべていると車でゲートオープン待ちしていた方に声をかけられた。どこから来たのか、どんな旅なのか、そんなありきたりな会話が進む。

バイクでゲート待ちしていた方も話に入ってきた。小型のバイクであれば150ccでタンク10L、1000円でほぼ満タン300kmは走るという。

カロリーを取り続けなければ走れなくなる自転車よりもよほどコスパが良さそうなので、バイクもいいなと思った。

話し込んでいるとあっという間に時間が経ち、ゲートが開いた。

f:id:seita_rid:20210222171059j:plain

半島の端っこの、何ともいえない淋しさ漂う空気が好きだ。

最果て感を楽しみながらのんびりと走ってゆく。

突如、海の方から馬が現れ

f:id:seita_rid:20210222172246j:plain

悠々と道路を横断していった。

f:id:seita_rid:20210222172420j:plain

なんという自由気ままな生きざま。私も馬になりたい。

この馬は寒立馬(かんだちめ)という。

冬の雪原の厳しい寒さにもじっと耐えて立っている姿から名付けられたらしい。

f:id:seita_rid:20210222173431j:plain

f:id:seita_rid:20210222172725j:plain

尻屋崎灯台は修理中だった。残念。

f:id:seita_rid:20210222173752j:plain

南下開始

下北半島を満喫したので南下を開始する。

尻屋崎を出てからはひどい向かい風となった。漕げど漕げど進まないのはつらい。

時折空が暗くなり、雨もぱらつくような不安定っぷり。

日本一の面積(鳥取砂丘の27倍)を誇る猿ヶ森砂丘を左手に走る。

猿ヶ森砂丘防衛庁管轄のため立ち入りできないし、走り続けている県道248号からは林を挟むため姿が見えない。

向かい風に晒されながら、風景の変わらない林間の一本道をゆく。

朝から70kmほど走り、さすがに腹が減ってきた。

林間を抜け海沿いに出た頃、目にとまった「松楽」という食事処へ立ち寄る。

f:id:seita_rid:20210222175809j:plain

カウンター席に座り、おすすめを訊いてみる。

松楽の大将は気さくな方で、海の幸について次から次へと教えてくれた。

生の小女子丼(こうなご)をいただくことにした。

f:id:seita_rid:20210222180836j:plain

注文してすぐに目の前で丼にごはんと小女子を盛ってくれた。

小女子の漁は夜中に船を出して1時~2時頃に港へ帰ってくるという。小魚はすぐにいたんでしまうので基本的にボイルする。

そのため、とれたてで新鮮な生の状態で食べれたのはラッキーだ。

プチプチとした新鮮な小魚の触感と、口の中に広がる海の香りが印象的だった。

f:id:seita_rid:20210222181440j:plain

海は風に叩かれて激しく波しぶきをあげている。

風速18メートルの向かい風と天気雨が続く。ずっと上り坂にいる気分だ。

青森の八戸や三沢には暴風警報がでており、台風並みの風が吹いていた。

f:id:seita_rid:20210222182043j:plain

六ケ所村に入るとのどかな農耕風景が続く。

風景は穏やかだが、一帯が土で覆われているため、風が強いこんな日は穏やかではない。

f:id:seita_rid:20210222182336j:plain

遠くから茶色く巨大な影が忍び寄り

f:id:seita_rid:20210222182340j:plain

こうなる。

これが定期的に突風とともにやってくる。

目が痛いし、息も苦しい。

砂嵐がやってくるたびに自転車をとめて路肩で耐えた。

f:id:seita_rid:20210222182859j:plain

次第に風向きは変わってゆき、向かい風から横風へ。

何度も突風に煽られながら少しずつ進む。

温泉

次第に日が傾いてきた。

汗と土でどろどろになった体を洗い流すべく予定していた温泉「ドライブイン三陸」へ。

f:id:seita_rid:20210222183550j:plain

定休日

なんて日だ。今日はハードモードかもしれない。

さっさと諦めてサドルを跨ぐ。

少し進んだところにある別の温泉「和の湯」へ。

ここは営業日だった。

ほっと一息、温泉券を購入。

入浴前にトイレに入っているとドアの外から「入ってますか?」の声。

「はいってます」と返した。

「入ってますかー?」ガチャ

再度「はいってます」と声に出すのと同時に、掃除のおばちゃんがトイレのドアを開けた。

キャー(心の声)

なんて日だ。

こんな展開はいらんのよ。

...

温泉はとても気持ちが良かった。

疲れと土を洗い流した。

湯上りに今日の宿泊地について調べていると、当初野営する予定としていた下田公園キャンプ場のテント泊が7月から営業だったことが判明。

近くの温泉に入ったつもりだったのに、ここから寝床が見つかるまでまた汗をかくことになる。

なんて日だ。

今日も走れる限り

温泉でさっぱりして、日がまだある程度高いうちから近くのキャンプ場で優雅に過ごそうと考えていたが、それは叶わなかった。

今日は既に140kmほど走っているが、寝床を見つけるまでまだまだ走らなければならない。

f:id:seita_rid:20210222185827j:plain

心が折れる

日が暮れて、今日が終わってゆく。

f:id:seita_rid:20210222190218j:plain

どこまで走って、どこで寝ることになるのだろう。

小さな不安ともどかしさは夜闇が迫るとともにゆっくりと、しかし確実に大きくなってゆく。

ひとりぼっちでのナイトランは本当に心細い。

八戸の街に辿り着き、すき家の牛丼超特盛を注文して貪った。

コインランドリーで衣類を洗濯して、道の駅はしかみを目指す。

暗い山道を走る。

今日は朝の3時半から行動しているので、もうふらふらだった。

道の駅に到着したのは21時。

早く休みたかったが、道の駅にてトイレ泊していたSEROW乗りの旅人につかまってしまい、ほぼ一方的に話を聞いていた。

彼は私とは逆まわりで東北を走っているという。

長く一人旅していると誰かと会話したくもなるよなと云々うなづいていたが、疲れてしまっていて殆ど話の中身は聞いていなかった。

ただ「気仙沼の遺構はすごい」という話ははっきり覚えている。

もしこの先通るのなら、絶対に行った方がいいとのこと。

東北旅も今日から太平洋側に入った。より南下すれば、2011.3.11の震災で被害を受けた地域に至る。

ニュースであまり耳にしなくなってから、どれほど復興したのだろう。どれくらいの爪痕が未だ残っているのだろう。

この目にしっかりと焼き付けておきたい。

トイレの旅人に別れを告げ、道の駅の隅の方へ。

7日目ともなると人肌恋しくなってくる。

コンクリートの上にテントを立てて、眠りについた。

8日目へつづく。

GW東北一人旅day06

2019年5月1日。

令和最初の朝は本州最北端の大間岬で迎えた。

これから東北旅の後半戦がはじまる。

f:id:seita_rid:20200502104904j:plain

写真奥の小島に建っているのは大間埼灯台

南下開始

朝は民宿で朝食をいただき9時頃にゆっくり出発。

f:id:seita_rid:20200502105407j:plain

まだ朝なのに大間岬にはちらほら人出があって、賑わっていた。

f:id:seita_rid:20200502105218j:plain

本州最北端の地を制したので、次は本州最東端の地「トドヶ崎」へ向けて南下する。

f:id:seita_rid:20200502110205j:plain

たくさんのウミネコたちに見送られてペダルを回し始める。

イカスミラーメン

民宿に泊まると楽だし飯はおいしい。だけど朝食の時間は決まっているから日の出前の出発は叶わず、距離が稼げなくなる。

その日その日で何に重きを置くか。走行距離なのか、うまい飯なのか、心安らぐひとときなのか。全ての選択は何かとのトレードオフになる。

今日、昨日までのように距離が稼げないのは民宿を予約した時点で決まっていた。

だけどそれでいい。全ての選択は全て自分自身の手の中にあり、誰にも邪魔されることはない。

一人旅は自由なのだ。

f:id:seita_rid:20200502111459j:plain

下北半島の海岸沿いの道を南下してゆく。大畑町を経由して恐山へ行ければ今日は十分だ。

今日も雨がぱらぱらと降っている。ここまで、この旅の日程の半分以上は雨だ。

f:id:seita_rid:20200502111757j:plain

気晴らしにすれ違うライダーさんへ”ヤエー”してみることにした。

手を振り返してくれると少し楽しい。

f:id:seita_rid:20200503122038j:plain

国道沿いに立派なアーチ橋の遺構があった。

建設途中のまま放棄された幻の路線「大間鉄道」の一部だ。

ここの他にも大間鉄道の遺構は点在しているらしい。

そのまま大畑町まで南下し、コインランドリーを探した。

もうお昼時だったので、洗濯を待っている間地元の方に声をかけておすすめのお店を紹介してもらった。

f:id:seita_rid:20200503111432j:plain

「美奈美食堂」をというお店の「いかすみラーメン」をいただく。

f:id:seita_rid:20200503111223j:plain

麺にはイカスミが練り込んであり、真っ黒。

見た目のインパクトは強いが、とても食べやすくて美味だった。

注文したのはいかすみラーメンだけだったが、タコのからしあえもサービスしてくれた。大将ありがとう。

f:id:seita_rid:20200503111621j:plain

令和始動のニュースが流れる中、自転車乗りだという店員さんとひとしきりお喋りして、再びサドルを跨いだ。

恐山へ

小雨が降り続く中、大畑町をあとにし県道4号線を走る。

このあとの目的地である日本三大霊場・恐山は外輪山に囲まれているため、標高450m程度の峠を越えなければならない。

f:id:seita_rid:20200503113423j:plain

やはり、雪が積もっていた。県道4号線の峠を越えると硫黄の香りがしてくる。

小雨は降ったりやんだりしているが、雲は相変わらず低く垂れこめている。

f:id:seita_rid:20200503113710j:plain

道路と並走する川は黄色く、硫黄の匂いは一層強くなり独特の雰囲気。

f:id:seita_rid:20200503114645j:plain

恐山は三途の川の向こう側。ここから先は”あの世”だ。

チケットを購入し、中へ進む。

聞き覚えのある声がした。昨日竜泊ラインと竜飛崎で出会ったおじさんだった。

「どこかであうかとおもってたよ」と言われたが、まさか本当に再会するとは。

f:id:seita_rid:20200503115438j:plain

f:id:seita_rid:20200503115443j:plain

f:id:seita_rid:20200503115447j:plain

f:id:seita_rid:20200503115451j:plain

f:id:seita_rid:20200503115456j:plain

天気も相まって、物凄く重い空気の中を散策した(快晴だったらこんな物々しい雰囲気を感じることはできなかったはず)。

恐山は広く、至る所に仏像が鎮座し、石が積まれ、硫黄が噴出し、かざぐるまが回っていた。

かざぐるまは亡くなった子供の霊が淋しくないように供えるのだとか。

f:id:seita_rid:20200503120101j:plain

かざぐるまがカラカラと音をたてて回り、宇曽利湖のある極楽浜からは東日本大震災で亡くなった方々を追悼する鎮魂の鐘が静かに響いていた。

f:id:seita_rid:20200503121449j:plain

”あの世”という言葉に似つかわしい風景。私も死んだらここへ来るのだろうか。

今日の極楽浜-宇曽利湖はこんな暗い色をしているが、晴れの日であれば鮮やかなエメラルドグリーンとなるそうだ。極楽と地獄は実は同じ場所にあって、見え方が違うだけなのかもしれない。

そんなことを考えていたら雨脚が強まってきたので、軒下であまやどり。

f:id:seita_rid:20200503123757j:plain

雨脚が弱まるのを待って、恐山をあとにした。

CAMP

雨は止む気配がない。

f:id:seita_rid:20200503161919j:plain

濡れてしまったが連日の民宿はお財布へのダメージが大きいし、走行距離も稼げなくなので今日はキャンプ場へ行こう。

f:id:seita_rid:20200503162439j:plain

再び外輪山を越えると、むつ市街が見えた。雨で空が見えないので分からないが、そろそろ太陽が沈みはじめる頃だろう。

むつ矢立温泉キャンプ場へ到着。

f:id:seita_rid:20200503163439j:plain

サイトは桜が満開。きれいだけど、芝の足場は濡れてじゅかじゅか。他のキャンパーさんもいたので諦めてテントを設営した。

キャンプ場併設温泉の熱い湯に浸かって疲れを癒した。

f:id:seita_rid:20200503163729j:plain

山中にお店はなかったので、飯は大畑町を出るときにあからじめ買いだしておいたものを貪った。

雨の音を聞きながら、テントの中で眠りについた。

7日目へつづく。

GW東北一人旅day05

2019年4月30日。平成の最後の1日。

東北一人旅5日目の朝がやってきた。

竜泊ライン

4時台に起床し、テントの中でひとり昨日コンビニで買っておいたおにぎりを食べる。

今日は確実に午後から雨の予報だ。

竜飛崎の地を踏んで南下し、外ヶ浜町から下北半島へ渡っておきたい。

f:id:seita_rid:20200409205414j:plain

5時に道の駅 小泊を出発した。

国道339号線ー竜泊ラインをゆく。

f:id:seita_rid:20200409214859j:plain

道端に滝がある。七つ滝というらしい。

最果て感がでてきた。

f:id:seita_rid:20200409211014j:plain

12%。早速素晴らしい斜度だ。

寝起きの体に容赦がない。

坂道を上っていると鼻血がでてきた。

どうやら連日の長距離走の疲れが溜まってきているらしい。

f:id:seita_rid:20200409211534j:plain

今日は風が強い。空もうっすら曇っていて、雨が近づいてきていることを予感させる。

海は近いのに山奥にいるような不思議な感覚。

相変わらず鼻血は止まらない。急な上り坂と突風で倒れそうになる。

f:id:seita_rid:20200409211826j:plain

f:id:seita_rid:20200409211830j:plain

すごいところに道を作ったものだ。

休憩がてら九十九折りを眺めていると、車が坂道を上ってきた。

中に乗っていたのはハットをかぶった品の良さそうな60代くらいのおじさん。

彼もまた、一人旅をしているのだという。

少しだけ言葉を交わして別れを告げる。

f:id:seita_rid:20200409211835j:plain

今日もまた津軽富士こと岩木山が見える。

山は高いところから見るのがきれいだというけれど、全くそのとおりだ。

f:id:seita_rid:20200409213040j:plain

昨日走ってきた津軽平野も彼方に見える。

f:id:seita_rid:20200409213045j:plain

ずっとファインダーを覗いていたい。

竜飛崎へ

延々と続く九十九折りを上りきると、小さな展望台があった。

f:id:seita_rid:20200409213335j:plain

f:id:seita_rid:20200409213506j:plain

標高約450m。

ここからあとは竜飛崎へ向けて下り坂だ。

f:id:seita_rid:20200409214704j:plain

津軽半島の形がよく見える。

f:id:seita_rid:20200409220320j:plain

先端の白いのが竜飛埼灯台だろう。

津軽海峡の向こうは北海道。

この海の底を、北海道新幹線が走っている。

f:id:seita_rid:20200409215416j:plain

登り坂はあんなに長かったのに、下り坂はあっという間に終わる。

ペダルを殆ど漕ぐこともなく、山奥の景色は後方へ飛び去った。

f:id:seita_rid:20200412102241j:plain

竜飛崎に到着する。灯台は最果ての地の証。

竜飛崎は風の岬と呼ばれている。ずっと強い風が吹いていた。

ここでも竜泊ラインの途中で出会ったハットをかぶった車のおじさんと遭遇した。

f:id:seita_rid:20200412103414j:plain

階段国道にて写真を撮ってもらった。

今朝から走っているこの国道339号線はここから階段へ姿を変え、漁港まで続くのだ。

またひとしきり話して、別れを告げる。またどこかで出会うかもしれない。

f:id:seita_rid:20200412105436j:plain

ここ竜飛崎といえば、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」

歌詞の2番が妙に強調された石碑が建っている。

石碑には如何にもな赤いボタンがついていたので押してみると

ッテレレレ~~ ッテレレレ~~

紅白歌合戦で聞き覚えのあるイントロが大音量で流れ出した。(歌は2番だけ。竜飛崎推しが強い)

観光客が来るたびにボタンを押していくので、ここら一帯は常にこの曲の2番が流れている状態となる。

最果ての地で味わいたい静かで少し淋しい雰囲気とは...などと考えさせられる(観光地化に成功しているのであればそれはそれでよし)

津軽半島下北半島

午前7時40分、竜飛崎をあとにする。

このあとは一旦、今別→外ヶ浜と南下してフェリーで下北半島へ渡り、海峡ラインを走って大間へ向かって北上する予定だ。

今日もまた、どこまで行けるかは分からない。

むつ湾フェリーは10時台を逃すと次の便まで5時間ほど待たなければならない。

f:id:seita_rid:20200412113207j:plain

風速6mの向かい風。

最果ての地。辺りには何もない。

2時間半程度であと50kmを走り抜ける必要がある。

トレインが組めないソロでの向かい風は、辛いものがある。

・・・

約2時間半、ずっと向かい風は続いた。

なんとか蟹田のフェリーターミナルへたどり着く。

f:id:seita_rid:20200412114852j:plain

人が多い。受付はまだ終了していないらしいが、間に合っただろうか...

f:id:seita_rid:20200412114948j:plain

ギリギリチケットがとれた。ひと安心。

フェリーで陸奥湾を渡る約1時間は体を休めることができる。

f:id:seita_rid:20200412115332j:plain

この旅最初で最後のフェリー輪行だ。

f:id:seita_rid:20200412115236j:plain

バイバイ、津軽半島

ぼっち作戦会議 in フェリー

いよいよ黒雲が低く垂れ込め、今にも雨粒が落ちてきそうになってきた。

フェリーの中で急いで民宿の予約をした。雨の中での野営ほど心が折れるものはないからだ。

とった民宿の場所は本州最北端・大間岬。

フェリーが到着する脇野沢村から更に80kmほど走る覚悟を決めた。

f:id:seita_rid:20200412121131j:plain

今日見たコンビニは竜泊ライン・竜飛崎を通過した後の今別町で見たファミリーマートだけだった(フェリーに遅れないよう急いでいたので立ち寄れてすらいない)。

勿論海峡ラインにもコンビニ補給はない。

大間へと向かう途中の佐井村に1つだけローカルコンビニがあるようだが、開いている保証はない。

フェリーから降りたら大間までは無補給のつもりで、商店を見つけて食料と水分を書い足しておいたほうがよさそうだ。

海峡ラインも竜泊まりラインと同様、アップダウンが激しそうなので、ハンガーノックになりかねない。

f:id:seita_rid:20200412121751j:plain

フェリーをおり、脇野沢のローカル商店でパンと水分を購入。

f:id:seita_rid:20200412122132j:plain

ローカルいろはすもGET。

f:id:seita_rid:20200412122240j:plain

いざ、海峡ライン!

地獄の海峡ライン

国道338号線-海峡ラインもまた、竜泊ラインと同様に海岸沿いの山深い道だった。

f:id:seita_rid:20200412144732j:plain

脇野沢から大間までは、直線距離こそ大したことがないように見えるが、道路が激しくワインディングしていて果てしなく遠い。

f:id:seita_rid:20200412145212j:plain

そしてついに雨雲に追いつかれる。

雨が激しく降ってきたので、路肩で雨宿りしていると、大間にいたことがあるという教師のおじさんに声を掛けられた。

「まだまだアップダウンあるし先は遠いよ」と。

濡れて寒いからといってここで立ち止まっていても、大間には辿り着けない。

悴む手でハンドルを握り、再び雨の中へ飛び込んでゆく。

f:id:seita_rid:20200412145054j:plain

海峡ラインも竜泊ラインと同様に最高到達点は標高500m程度だ。

明日から5月だというのに、路肩にはまだ雪が残っている。

朝に敵だった風が時折味方してくれるとはいえむちゃくちゃなワインディングとアップダウン。なかなか進まない。

青森の半島の西海岸線はどうしてどちらも急峻なのだろうか。

f:id:seita_rid:20200412165706j:plain

降り続く雨でレインウェアが完全に染みてしまった。体が芯から凍える。

登れど下れど雨で絶景が見えるわけもなく、ただ辛い。

仏ヶ浦

この海峡ライン唯一といっていいスポットがここ仏ヶ浦だ。

巨大な奇岩が立ち並び、日本の秘境100選にも選ばれている。

標高130mあたりに自転車を停め、海まで歩いて下りなければならない。

f:id:seita_rid:20200412170848j:plain

徒歩、というより下山に近い(帰りはこの道を登り返さなければならない)。

ビンディングシューズにクリートカバーをつけてはいるものの非常に歩きにくい。

靴に履き替えればよかったのだろうが、これ以上何も濡らしたくなかったので諦めた。

f:id:seita_rid:20200412171258j:plain

f:id:seita_rid:20200412171303j:plain

雨なのに海は深い蒼、巨大な奇岩が遠近感を狂わせる。

f:id:seita_rid:20200412171753j:plain

この地についた名前のとおり、ここが極楽浄土への入り口なのかもしれない。

本州最北端へ

自転車を置いてきたところまで歩いて登り、再び海峡ラインを走る。

f:id:seita_rid:20200412172845j:plain

雨脚は徐々に弱まってきたが、アップダウンは相変わらず容赦しない。

f:id:seita_rid:20200412173052j:plain

突如目の前に現れた巨岩は「願掛岩」というらしい。

f:id:seita_rid:20200412173057j:plain

小さな祠があった。古くから岩石信仰があるのだろう。

佐井村まで気力だけで走り抜けると、そのあとは比較的平坦な道となった。

佐井の6時のチャイムが懐かしさを感じさせる。あと少しだ。

f:id:seita_rid:20200412174641j:plain

次第に辺りが暗くなってゆく。

f:id:seita_rid:20200412174646j:plain

日が暮れる不安と、目的地へ到達できる高揚感が入り混じった感情を抱えて走る。

f:id:seita_rid:20200412174650j:plain

まだ、ぎりぎり薄明かりは残っている。

f:id:seita_rid:20200412175718j:plain

f:id:seita_rid:20200412175722j:plain

18時50分、大間崎到達。本州最北端の地踏破だ。

土産物屋の閉店に間に合ったので到達証明書とステッカーを購入し、岬の目の前にある民宿「マリンハウス民宿くどう」へ向かう。

f:id:seita_rid:20200412180043j:plain

雨の中頑張って走った自分へのご褒美として、大間のまぐろをはじめうに・いくら・サーモン・ほたてなど海の幸が並ぶ(地酒もいただいた)。

自転車はご厚意で玄関の土間に置かせていただいた。

風呂で冷えた体をあたため、濡れた衣類を洗濯し、令和の瞬間はひとり、あたたかい部屋で迎えた。

6日目へつづく。

GW東北一人旅day04

旅人の朝は早い。

2019年4月29日、早朝5時に起床。

大潟村の道の駅の隅っこに建てていたテントを片付け、隣接するセブンイレブンへ。

f:id:seita_rid:20200301150213j:plain

あたたかいコーヒーを飲み、適当に飯を食べて6時前には出発した。

もっと北へ

青森のルートは悩ましかった。

ゴールデンウイークはちょうど東北地方の桜シーズン。

弘前市花筏は有名なので、一度は見ておきたい。

だが、日程的に弘前まで回り道している余裕はない。

それに有名スポットは車で混雑するし、人も多い。

閑散とした場所を求めて旅に出ているのだ。端っこへ行こう。

5月頭にはまた雨が降るそうなので、予定を巻くべくひたすら北をめざす。

本州最北端の大間岬にはせめて雨が降る前に辿り着いておきたい。

f:id:seita_rid:20200301150318j:plain

今日もいい天気だ。大潟村の直線道路は走っていて気持ちがいい。

f:id:seita_rid:20200301153432j:plain

能代市に入る。賑やかな街は久しぶりだ。

雪を蓄えた山々が美しい。

颯爽と市街地を走り抜ける。

f:id:seita_rid:20200301154954j:plain

あっという間に街を通り過ぎて、また静かな道になる。

北上するにつれて、桜が葉桜から満開に近づいてゆく。

まるで時間が巻き戻ってゆくようだった。

f:id:seita_rid:20200301154354j:plain

青森県に入る。

f:id:seita_rid:20200405123346j:plain

何もない場所。

あるのは一本道と青い海と、辺りに漂う春の気配だけ。

f:id:seita_rid:20200405123631j:plain

青森県深浦町

国道101号線を北上していると、深浦という町に辿り着いた。

白神山地が雪を蓄えている

f:id:seita_rid:20200405124208j:plain

午前11時、ようやくお店が開く時間帯だ。

今日は既に85kmほど走った。

天気もいいし、かなり足を伸ばせるかもしれない。

f:id:seita_rid:20200405124713j:plain

セイリングという食事処に入ってみた。

カウンターの広い、あたたかみのあるお店。

f:id:seita_rid:20200405125024j:plain

海彦山彦定食、2000円。贅沢だ。

まぐろの皮や胃袋や山菜などの小鉢が大量に入ったごはんをいただく。

f:id:seita_rid:20200407202107j:plain

ここ深浦は青森で最もまぐろの水揚げ量が多いらしい(なんと有名な大間より多い)

まぐろの胃袋なんて、初めて食べた(こりこりした触感が特徴的で美味しかった)

f:id:seita_rid:20200407203029j:plain

腹を満たし、更に北を目指してまた走り始める。

f:id:seita_rid:20200407203408j:plain

千畳敷から、遥か海の向こうに北海道が見える。

道南の松前半島の山脈だろうか。

岩木山

たまに足をとめてファインダーを除きながら、淡々と北を目指して走り続ける。

f:id:seita_rid:20200407204048j:plain

絶景は突然に現れる。

カーブを曲がると、そこには冠雪した雄大岩木山が居た。

f:id:seita_rid:20200407204218j:plain

油断していた。

予期せぬ絶景が現れたときの高揚感。一気にアドレナリンが分泌される感じ。

こんな感覚を求めて、私は旅に出ているのかもしれない。

f:id:seita_rid:20200407205152j:plain

少し走っては足を止め、そのたびにファインダーに立派な山体を収めていた。

f:id:seita_rid:20200407205531j:plain

f:id:seita_rid:20200407205536j:plain

津軽平野

岩木山を背に、津軽平野の最も海側の道「メロンロード」を走り抜ける。

f:id:seita_rid:20200407210721j:plain

最も海側の道といっても海岸線までは1km程度あり、見渡す限り田畑が広がる平坦でのどかな道だった。

日本海側のイメージどおり、風力発電が多い。

f:id:seita_rid:20200407211011j:plain

新しい風車の建築も進んでいるようだ。

(※ウィンドファームつがるという風力発電施設群の建築だったらしく、本記事執筆2020年4月時点で営業開始したらしい。)

f:id:seita_rid:20200407211458j:plain

津軽の桜は満開。

ただの平野と思いきや、景色がどんどん変わって飽きさせない道だ。

f:id:seita_rid:20200407211901j:plain

メロンロードを逸れて海岸側へ下り、高山稲荷神社に寄り道。

f:id:seita_rid:20200407211905j:plain

立派な千本鳥居が拝めた。

次第に日が傾いてきた。

しじみラーメンと夕暮れ

ツイッター津軽のおすすめときいていた和歌山というお店を目指し急ぐ。(閉店が早いらしい)

f:id:seita_rid:20200407212826j:plain

開いているだろうか...?

f:id:seita_rid:20200407212855j:plain

ぎりぎり間に合った。(到着した16時半にちょうどラストオーダー)

名物のしじみラーメンをいただく。どこか懐かしさを感じさせる味がした。

f:id:seita_rid:20200407215002j:plain

ラーメンであたたまり、ひと息ついたら再びサドルを跨ぐ。

もっと北へ。

f:id:seita_rid:20200407213547j:plain

いよいよ空が青から橙へ色づきはじめた。今日はどこまで行けるだろう。

今日の終着地点も、テントが張れるスペースがあればどこでもいい。

行けるところまで。

f:id:seita_rid:20200407213744j:plain

お昼には目の前にあった岩木山が、今は海の遥かむこうにある。

遠くまで走ってきたことを実感する。

f:id:seita_rid:20200407214121j:plain

f:id:seita_rid:20200407214126j:plain

権現崎へ沈んでゆく日本海の夕陽を眺めていた。

今日はいろんな景色をみたし、美味しいものもたくさん食べた。素晴らしい1日だった。

明日も事故なく走れますようにと夕陽に手を合わせ、ラストラン。

この先はいつ店舗が見つかるかわからないような最果ての地だから、ファミリーマートで晩飯と大量の補給を買いだして道の駅小泊へ。

f:id:seita_rid:20200407215201j:plain

陽が沈むと一気に暗くなる。

明日はまた雨の予報。

雨雲から逃げるように、更に北を目指すだけだ。

f:id:seita_rid:20200407214745j:plain

憧れの竜泊ラインも通行できるらしく、期待に胸を躍らせ道の駅の隅っこのコンクリートの上で眠りについた。

5日目へつづく。

GW東北一人旅day03

2019年4月28日。東北ツーリング3日目。

待ちに待った青空が、秋田の街の上に広がっていた!

f:id:seita_rid:20200222043717j:plain

青い空と青い海

快晴の秋田を快走。追い風に押されて走る。

今日は男鹿半島をぐるっとまわって大潟村へ向かう。

昨日・一昨日と雨にうたれて寒い思いばかりしていたので、青空が拝めているのは夢のようだった。

f:id:seita_rid:20200222043904j:plain

まだ10kmそこらしか走っていないけど、これはもう100点だよ。

バイパス道の脇にサイクリングロードがあった。

海風を感じながら走るのはやはり良いものだ。最高。

f:id:seita_rid:20200222045536j:plain

そんなこんなで気持ちよく走っていたら、道がどうやら怪しくなってきた。

砂に足をとられる。

f:id:seita_rid:20200222045612j:plain

案の定、転んでしまった。

落車したことさえ楽しく思えてくる。

男鹿半島

なまはげの聖地・男鹿半島へ突入する。

f:id:seita_rid:20200222050621j:plain

電柱より少し大きいくらいのなまはげたちがお出迎えしてくれる。

f:id:seita_rid:20200222050746j:plain

こんな形相の面で「泣く子はいねが」と追いかけられたら、そりゃ子供は泣くだろう。

大人の私でもこわい。

f:id:seita_rid:20200222050954j:plain

お昼は海鮮市場で海鮮丼。これがまた絶品だった。

海岸線をゆくここから数日の間は、海の幸を味わい続けることになるんだろうなと予感する。

f:id:seita_rid:20200222051252j:plain

海の向こうには、昨日雨で見えなかった鳥海山がたっぷり雪を蓄えてそびえていた。

f:id:seita_rid:20200222051729j:plain

岩場には「ゴジラ岩」なんてものもあった。

想像していたよりもちゃんとゴジラだった。

f:id:seita_rid:20200222052144j:plain

f:id:seita_rid:20200222052017j:plain

男鹿半島は絶景の連続。

f:id:seita_rid:20200222052056j:plain

アップダウンが激しいが、目まぐるしく景色が変わって「最高」の一言に尽きる。

f:id:seita_rid:20200222052249j:plain

f:id:seita_rid:20200222052253j:plain

海へと続くかのような坂道を颯爽と下る。

初夏の心地よい風が汗を吹き飛ばしてゆく。

f:id:seita_rid:20200222053138j:plain

f:id:seita_rid:20200222053550j:plain

いくつもの坂を上っては下る。

坂が次第に緩やかになってきた。

目の前には荒涼とした景色が広がっている。

f:id:seita_rid:20200222053057j:plain

原野の中を走る一本道。

最果ての地という言葉が似つかわしい。

大好きな風景だ。

入道崎

男鹿半島の端っこ、入道崎に到着した。

f:id:seita_rid:20200222054148j:plain

f:id:seita_rid:20200222054152j:plain

立派な灯台が立っている。縞々でかわいい。

あとから調べてわかったことだが、この灯台は人がのぼれる全国16基の灯台のうち貴重な1つだったそうだ。

そうとも知らず登らず写真だけ撮って満足していた。

f:id:seita_rid:20200222055547j:plain

ここはなまはげの像が多い。

中には人が近づくと喋りだすなまはげの像もいた。こわい。

f:id:seita_rid:20200222054420j:plain

入道崎のみさき会館というお店にてUFOラーメンをたべる。

塩系のさっぱりした味、を掻き消すほどの見た目のインパクト。

エイリアンかな?

f:id:seita_rid:20200222055603j:plain

「じゃん....」が気になる....

大潟村

UFOラーメンを食べ終わったころには日が傾き始めていた。

f:id:seita_rid:20200222060925j:plain

太陽を背に今日の宿である大潟村の道の駅目指して走り出す。

f:id:seita_rid:20200222060928j:plain

海岸線に沿って延々と風力発電が並んでいる。

ザ・日本海側といった感じがする。

f:id:seita_rid:20200222061632j:plain

男鹿半島を一周して、半島の付け根あたりまでやってきた。

車は少ないし、走り応え、撮り応えも十分で大好きな半島になった。

夕陽が暮れてゆく。

f:id:seita_rid:20200222061946j:plain

ツーリングマップルを眺めてルートを決めていた時に、大潟村に10km以上続く直線道路があるのを見つけた。

しかも、道路に「菜の花ロード」「菜の花桜ロード」と命名されていた。

これはすごい景色がみれるのではなかろうかと期待してやってきた。

f:id:seita_rid:20200222062500j:plain

大潟村は予想を大きく上回ってきた。

なんだこれは。

f:id:seita_rid:20200222062504j:plain

桜並木と菜の花の壮大な景色。

どこまでもまっすぐ延びた道。

この世にこんな景色が存在するなんて。

それに、桜や菜の花が咲いている時期にここへやってこれたのはただただ運がよかった。

f:id:seita_rid:20200222063503j:plain

近くの温泉に入り、道の駅の邪魔にならないような軒下にテントをはって寝た。

久しぶりの道の駅泊。人権などない。端っこで小さくなって眠るだけだ。

夜中は雨がうちつける音がした。

屋根のあるところにテントを張っておいてよかった、などと思いながら再び眠りについた。

4日目へつづく。

GW東北一人旅day02

山形県鶴岡市に住む友人宅で目が覚める。

2019年4月27日。東北ツーリング2日目の朝だ。

続・悪天候ライド

朝から雨風ひどかった。

昨日より天候が悪化している。寒い。

どうしても走る気持ちにはなれない。

輪行するかなあ、でも甘えたくはないよなあと悩みながらスマホを眺める。

秋田駅前の東横インを予約した。

どう考えてもしっかり濡れて凍える1日になるのだから、あたたかいところで眠りたいし、ギアは広げて乾かしておきたい。

高くついたが仕方がない。秋田市まで走って屋根のあるところで眠る。

あわよくば美味しい地酒をいただく。きりたんぽも食べたい。

それだけが今日のモチベーションなのだ。

f:id:seita_rid:20200205232748j:plain

レインウェアを着て、友人に道案内してもらって走り出す。

気温1桁の雨は体にも精神にもくるものがある。

f:id:seita_rid:20200205233603j:plain

向かい風、横殴りの雨、こごえる体。私はどうして走ってるんだろう。

シーサイドツーリングってこんなにつらかったっけ。

遮るものがないから風が容赦なく吹き付ける。

f:id:seita_rid:20200205233647j:plain

グローブも中まで水が染みてしまい冷たいだけなので、外してしまった。

f:id:seita_rid:20200205234045j:plain

せめてもの観光に、酒田市の山居倉庫。

趣のある倉庫群と木製の橋が良い雰囲気だった。

f:id:seita_rid:20200205234429j:plain

雨は降ったり止んだりしながら、じわじわと体力を奪う。

強い向かい風がずっと吹いている。

秋田市はまだ遥か彼方。心が折れそうになる。

f:id:seita_rid:20200205234711j:plain

青看板に青森県を捉えた。

まだまだ先だけれど、着実に北へ進んでいる。

f:id:seita_rid:20200205234959j:plain

お昼は道の駅鳥海にて牡蠣丼。

あたたかいご飯が何よりおいしかった。

今日は何も見えないが、晴れていればたっぷりと雪を蓄えた独立峰鳥海山が見えたのだろう。

秋田県

国道7号線をひたすら北上してゆくと、秋田県に入った。

f:id:seita_rid:20200205235603j:plain

このあたりは桜の花びらが散って、葉桜の季節らしい。

もっと北上していけば、満開の桜に出会えそうだ。

f:id:seita_rid:20200205235655j:plain

由利本荘の市街を抜けたら、あとはずっと日本海を臨む一本道。

「晴れていれば」という思いは拭えないが、十分良い景色だ。

雨は次第にあがってゆく。

f:id:seita_rid:20200205235924j:plain

荒涼とした風景が延々と続く。

冬場の日本海はずっとこんな天気なのだろうか。

f:id:seita_rid:20200209083534j:plain

夕暮れにようやく太陽がほんの少しだけ顔を見せてくれた。

f:id:seita_rid:20200209084016j:plain

夕陽を拝んだ海辺に、ひっそりと日本ロケット発祥記念之碑があった。

今から約65年前にこの地で日本最初のペンシルロケットが高度600mまで飛び立ったらしい。

空への浪漫が詰まった場所だ。

ja.wikipedia.org

明日に少しだけの希望を託してあとはナイトラン。

秋田駅に到着したのはすっかり日が暮れて暗くなった20時ごろだった。

f:id:seita_rid:20200209084913j:plain

体は冷え切って震えていた。

酒を飲みたい。とびきり美味い酒を。

かまどやという居酒屋へきりたんぽを求めてゆく。

f:id:seita_rid:20200209085032j:plain

今日も悪天候の中、よく走った。

お疲れ様と自分の体を労う。酒が美味いなあ。

f:id:seita_rid:20200209085035j:plain

蛇口から日本酒がでてくる珍しいお店だった。

夢がある。幸せだ。諦めずに走ってきてよかった。

f:id:seita_rid:20200209085732j:plain

夜はびしょ濡れのギアを床に広げて乾かし、風呂場で服を洗って乾燥機にかけた。

素手で洗濯物を思い切り絞っていたら指の皮がむけた。

明日からようやく晴れるらしい。なまはげ求めて男鹿半島へ。

3日目へつづく