せたログ

主に自転車の旅について,不定期投稿します

灼熱の天草一人旅part2

サウナ状態のテント内環境に苦しめられ、寝付くまでに3-4時間。

飲んだ水がその場で汗腺から放出されていくような感覚を味わった夜だった。

干しダコにでもなるんじゃないかと思った。

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昨日の干しダコ

苓北へ

なんとか干からびることなく下田温泉の路肩のアスファルトで夜を明かした。

今日こそは早朝に出発。

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テントの撤収を済ませて午前6時、天草灘を望む海岸線を快走する。

遠くに苓北発電所のシルエットが見える。

積載する荷物を減らしたかったために火器を持ってきておらず、自炊できないのでコンビニが見つかるまで朝食はお預け。

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コンビニを見つける前に富岡城へ到着してしまった。

ここ富岡城は、苓北の北西に位置する富岡半島の丘のてっぺんに建てられた城であり、島原・天草一揆の戦場となった場所だ。

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ビジターセンターは開館前だったので、景色を眺めては写真を撮っていた。

富岡半島と天草下島を繋ぐ砂州が美しい。

観光も済ませたので富岡半島を抜け、やっと見つけたコンビニで朝食を購入し、海岸線を時計回りに走り続ける。

道端の”おっぱい”

突然ですが、皆さんおっぱいは好きですか?

私は大好きです。

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海岸線を快走しているとき、”それ”は視界に飛び込んできた。

街灯の明かりにつられる夏の虫の如く、足が勝手にそこへと向かっていた。

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一億年もの歳月を経てできたおっぱい岩なのか、これは趣深い...

伝承では、もともと地中深くにあったものが雲仙の噴火により飛来したとされている。

ここには大きなおっぱい岩と、更に小さなおっぱい岩もあるそう。

様々なニーズにお応えしてくれる天草の懐の深さ、侮れない(黙れ)。

さて、それでは現物を拝んでみるとしましょうか。

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見えない。目を凝らしても、立ち位置を変えても見えない...

このおっぱい岩、干潮時でなければ海中に姿を隠してしまうらしい。

無念、否。

簡単に拝めてしまうのであれば、有難みが薄れるというもの。これでいい。

さらばおっぱい岩、また逢う日まで

鬼池

泣く泣くおっぱい岩に別れを告げ、海岸を走り続ける。

だんだんと空が曇ってきた。

太陽が隠れて景色が霞み、朝なのに不気味な雰囲気が漂っている。

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五和町鬼池からは対岸の島原半島・早崎が目の前に見える。

その距離約4km。昭和の時代からここに橋を架ける構想があるが、とうとう実現しないまま平成も終わるようだ。

鬼池からはフェリーを使えば30分程度で島原半島に渡ることができる。

おどみゃ 島原の おどみゃ 島原の  梨の木 育ちよ  何の梨やら 何の梨やら  色気なしばよ しょうかいな  はよ寝ろ 泣かんで オロロンバイ  鬼の池ん 久助どんの 連れんこらるばい  (島原の子守唄)

その昔、島原や天草の女子供がここ鬼池久助どんに連れてこられ、外国人によって人身売買されていた。

この非人道的な人身売買は、政府がキリシタン弾圧に踏み切った原因のひとつとされている。

どんよりと曇った空の下、湿っぽい歴史の残る場所を走った。

オリーブと海鮮

霞はだんだんと晴れ、午後にかけて天気は良くなっていった。

瀬戸内海小豆島と気候が似ているという島原・天草。

オリーブ園があるとのことだったので、寄り道してみた。

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有明海は海鮮が美味しい。

対岸の島原半島が故郷なので、それはよくわかっていた。

走り続けてお腹も減ったので海鮮を食べることにした。

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刺身定食を注文した。

刺身はぷりぷりで、あさりの味噌汁も絶品だった。

隣のテーブルで「あさりの味噌汁定食」みたいな巨大味噌汁定食を食べている方がいた。

インパクト抜群で「おいしい」という声もあがっていたので、今度行ったときはそっちも食べてみよう。

ただいま上島

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上島の有明町へ戻ってきた。

猛暑のため、上島は補給ポイントの少ない南側を回らず、来た道を戻ることにした。

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タコと多幸をかけているらしい。うまい。

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道の駅有明の目の前では祭りが開催されていた。

ビーチには巨大なサンドアートが10ほどずらっと並んでいて壮観だった。

夜には花火があがるらしいけれど、のんびりしていられないのでペダルを回す。

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ずっと地図とにらめっこしながら走るのは嫌いなので「こっちいけるかも」という道を走ってみる。

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残念ながら行き止まり。

だけど涼しい木陰があったのでちょっと休憩。

三角港へ(withビッグスクーター

この日、友人がバイクでやってくるとのことだったので、どのあたりで合流できるだろうかとぼんやり考えながら走っていた。

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天草5橋の2号橋あたりで無事合流。

午後3時、日は傾いてきたが今日も猛暑日、暑すぎるので喫茶店で避暑。

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冷たいレモンケーキとアイスコーヒーが火照った体に沁みる...

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ノープランだったけれど、世界遺産三角西港までの片道約15kmを一緒に走ることにした。

一緒にとはいえ、バイクはめちゃくちゃ速いので先行してもらい、自転車の私は必死で追いつこうとがんばるスタイルとなった。

だいぶ待ってもらった気がする。

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三角西港ではふわふわのかき氷を。

世界遺産そっちのけで冷たいものを体が求めていた。

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夏はあかん

夕暮れの三角西港で友人とバイバイし、車を停めている道の駅へ引き返す。

2泊3日の旅を予定していたが、走っている日中も野宿する夜中も暑さで体力が削られ続けていたので2日目のうちに帰宅することにした。

今度夏に走るならば、ちゃんと民宿なり旅館なりとろう。

そして暑さがましな午前中に走って、午後はどこか涼しい場所で昼寝でもしていよう。

猛暑に殴打され、そんなことを考えていた帰り道だった。

とはいえ天草は景色もよかったし、飯も美味しかった。

上島の南半分と下島の牛深は行けなかったので、今度は暑くない時期にお邪魔しよう。

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次は冬に走ろう(両極端)。